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  • 執筆者の写真甲佐町公営塾あゆみ学舎

【レポート】発問力研修@福岡

更新日:2019年2月28日


こんにちは!

甲佐高校公営塾【fragrashmen-co あゆみ学舎】スタッフの坂本です。


今回のブログは、2018/08/11に行われた

一般財団法人しつもん財団様の「発問力研修」のレポートです!


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発問力研修とは?


生徒が主体的に、対話的に、深く学べる仕組みをつくり、

考える力を身につけた生徒を1人でも多く育てるための

効果的な”しつもん”を学ぶ研修です。


参加費無料(!)の研修で、一般財団法人しつもん財団が毎年行っており、

今年は全国7ヶ所での開催でした。


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子どものやる気を引き出す魔法のしつもん

午前の研修は、熊本県にあるWING SCHOOLの教師も務める高坂先生が担当。


「なりたい自分になる しつもんWORKBOOK」という教材を使用しながら、

実際にしつもんやワークを体験し、自分たちの学びを深めていきます。

workbool
教材は2冊。ワークブックとその進行マニュアルです。

なりたい自分を描くためのしつもんや、

隣のひとと心の距離を縮めるしつもんなど様々ありましたが、

なかでも「未来質問」というワークが印象的でした。


ペアを組み、聴き手と話し手の役割を決めます。

ワークの間は、どちらも10年後の自分の設定。

聴き手の「久しぶり!最近何してるの?」というしつもんからワークは始まります。


10年後の自分になったつもりで聴き手の問いに答えます。

「家族とは最近どうなの?」「仕事で嬉しかったことは?」

「ここ10年のうちのビッグイベント教えてよ!」


日々を過ごしていると将来のことを考える時間はなかなかありませんが、

いざしつもんをされると悩みつつも答えられるものです。


ワークを終え、高坂先生のおっしゃった

「一度も考えたことのないことは、言葉で表現することができない」

という言葉はそのとおりだと思いました。


一方で、自分がこれから何をしたいか

わくわくした気持ちになれる未来を自由に想像してみる時間も大切だと感じました。


あゆみ学舎では今後、ゼミ授業のなかで

生徒と一緒に未来を考える時間をより持ちたいと思います!


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悩みを前に進めるしつもん


午後の講師は、一般財団法人しつもん財団の事務局長を務める寒川井(さがわい)先生。

寒川井先生も、教師のご出身であることから、先生の悩みや学校あるある、

そしてこれまでの研修講師でのエピソードを交えた、笑いの絶えない時間でした。


午後の研修の第一部「しつもん授業をするときの10か条」。

しつもん者であるときに大事な心構え、考え方を学びます。


考え方を学びながら、10か条に対して感じたことをグループ内でシェア。

「しつもん授業のときだけではなく、

 生徒が主体的に学べる仕組みをつくるうえで、いつも大切にしたい考え方だね」

という感想が多く見られました。


第二部では、実際に効果的なしつもんの作り方を学びます。

それぞれの悩みを前進させるためにどのような問いを投げかけるか。


「なんでそうなっているの?」という過去を掘り下げるしつもんよりも

「どうすればこのような理想的な状態にできそうかな?」という

未来に向けたしつもんによって、悩みは一歩前進に近づきます。


なんで?は、過去を掘り下げるためのしつもんであり、前進はありません。

場合によっては、しつもんを向けられた相手が”責められている”と感じ、

思考や想像が停止してしまうこともありえます。


例えば、「なんで遅刻したの?」ではなく

「どうすれば次は時間に間に合うように来れるかな?」という

しつもんの方が効果的であるということです。


実際に、参加者の悩みや解決したいことを題材に、

本人が前進するためのしつもんを考えました。


大事なことは、どんなしつもんをプレゼントすれば

目の前のひとは幸せになるだろうという、相手を思いやる気持ちです。


ヒアリングのなかで、悩みに関する事実情報を整理しながら、

目の前のひとにどんな視点を持ってもらうと幸せか、

しつもんをプレゼントすることでどんな気持ちになってほしいか、

その2つを意識して、しつもんを作成し、交換し合いました。


初対面の相手のことで頭を張り巡らせる。

なかなかない経験のように思います。


学んだばかりのことをすぐに活かすことはできませんが、

繰り返されるワークの中で、それぞれの先生が、

それぞれのしつもんの仕方を磨いていく時間となったのではないでしょうか。


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あゆみ学舎に来る生徒のなかには、

「夢や目標がないので、見つけたい」という気持ちを吐露してくれる生徒もいます。


一方で、部活動に励み、いつも明るい笑顔を見せてくれるその生徒には、

わくわくする未来がきっと心のなかに実はあるのだろうなあ!とも感じます。


面談やゼミ授業、日々の会話をとおして、

その心のなかにある「やりたい!」「なりたい!」を表現し、

叶えるための一歩を踏み出せることができるよう

これからも精一杯サポートをしていきたいと思います!


スタッフ 坂本


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