こんにちは!
甲佐町公営塾あゆみ学舎スタッフの坂本です!
3月7,8日、東京にて公営塾ネットワーク会議が行われました。
公営塾ネットワーク会議とは、全国の公営塾が一堂に会し、
よりよい塾の運営を行っていくことを目的に、
各地域の事例や課題感の共有を行う会議です。
参加した地域は、
なんと計10地域!
今回は、学んできたことについてしたためたいと思います!
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講演「先生からみた魅力化プロジェクト」
研修は島根大学教職大学院准教授の中村怜詞さんの講演で始まりました。
2013年4月から2018年3月まで隠岐島前高校にて、
キャリア教育主任として島前高校魅力化プロジェクトを推進。
先生という立場から見た魅力化プロジェクトについて、
様々な葛藤を含めて聴くことができ、とても新鮮でした。
と同時に、いつも甲佐高校の先生方の協力のもと物事を進めているものの、
そういえば先生方の想いを伺うことが中々出来ていないのではという反省もあります…。
島前高校には「地域の課題を解決できれば世界中で通用する人間になる」という
入学者採用メッセージがあり、これから必要となる力として定義した5つの力
①多文化共同力・人間関係構築力
②主体性
③課題発見・解決力
④将来設計力
⑤基礎学力(思考力・表現力)
が身につくよう、地域課題解決型学習を軸に様々なカリキュラムを提供しています。
特に参考になったのは、
課題解決型学習を進める際に、必ず「実践」まで行っているというお話でした。
提案レベルに留まると、アイデアを出せるひとが勝ってしまうということや
実践まで行うことで、当事者意識が育まれるということが大きな理由だそうです。
これまでには、
観光産業を守るためにゴミの削減を狙ってポスターを作成した
→効果がなく、調査すると、海外から流入していることがわかった
→ゴミ問題について、探求し、海外のプログラムに参画
という事例もあったようで、いかに実践が大切かということを感じました。
また、魅力化プロジェクトを進めるうえで、
これまで悩んできた「どうやったら生徒の力を伸ばせるのだろう」という
悩みに対する解決の糸口になりそうだ、という思いの一方で、
今まで自分が取り組んできた教育が否定されるような違和感もあったそうで、
先生としての葛藤を聴くことができ、よかったです。
甲佐高校の先生方と接していると、
いつもどうすれば、生徒にとっていい授業になるか
学校と塾のお互いにとってWin-winになる方法・連携はなんだろうか
ということを考えてくださっているのが、ひしひしと伝わってくるので、
なかなか、塾に対するマイナスな印象を感じることがありません。
ありがたい限りだな、と思う一方で、
懸念していることや、困りごとに関して、
もっと積極的に聴かねば!という気持ちになりました。
講演「新大学入試改革とその対策〜メソッド・教材開発と未来の教室〜」
全国の公営塾のプロジェクトをマネジメントしている会社である
プリマペンギーノの藤岡さんから、大学入試改革についての講演がありました。
2020年に、大学入試が変わります。現在の2年生にあたる学年からです。
具体的には、①知識・技能 ②思考力・判断力・表現力
③主体性・協働性・多様性(学びに向かう人間性)の
「学力の三要素」を問う入試内容に変わります。
現行の一般入試では、センター試験→前期試験というように、
筆記試験がメインでした。
しかしながら、新しい大学入試では、
志望理由書や小論文、面接・プレゼンテーション、
グループディスカッションなどが採用され、
センター試験も、記述式の大学入試共通テストに変化します。
入試内容が変わる理由はもちろん、時代が変化とともに、
必要とされる力が変わっているからです。
マーク式のテストで示されるように、解答を導き出す力ではなく、
これからは、答えのない問いに対して、自分で課題を設定したり、
答えを作り出したり、実際に解決するという力が必要とされます。
今回の講演では、具体的にどんな力が必要とされるか、
それはどのように身につけるべきかというお話があったので、
あゆみ学舎でも取り入れるべく、設計したゼミ授業の
アップデートを行っているところです!
次回ブログでは、他地域の公営塾の取り組みについて
レポートしたいと思います!
スタッフ 坂本
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